「人と話すのが苦手だから職場で孤立してしまう・・・」
同僚たちとの話の輪の中に入れないととてもツラい思いをし、それが毎日となると精神的苦痛は計り知れないものになります。
それならば、最小限のコミュニケーションですむ職種に就くことを視野に入れみてはどうでしょうか。
職場の人間関係で悩んでいる方は「職場の話の輪に入れないことがストレス」なだけであって、「みんなでワイワイしたいとは思わない」という意見も多いです。
業務時間の大半が1人であったり、周りも作業に集中している環境で、会話をする機会がほとんどない。そんな職場ならあなたも気が楽じゃありませんか?
ただ、新聞配達・清掃員・水道検針員など、コミュニケーションンの能力が求められない仕事は「給料が安い」ことが多いです。
そこでこの記事では、「1人で生活できるお金を稼ぐこと」を念頭に8つの職業を紹介していきます。
【正社員】コミュ力が求められない仕事5選

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コールセンター
コールセンターは常にお客様の対応をしなければなりません。そのため、「自分はコミュニケーションが苦手だ」と感じている方は選ばない仕事です。
ただ、同じ社内の方など『定期的に会う人』との継続的なコミュニケーションが苦手なだけで、お客様と話すのはそんなに苦にならない方はたくさんいます。
そんな方はコールセンターで働くことも選択肢の一つです。
コールセンターには「受信のみのインバウンド」と「電話をかけるアウトバウンド」があります。「電話をかけるアウトバウンド」は営業職のようなものでノルマがある事も多い。そのため、コミュ障がの方は「受信のみのインバウンド」のコールセンターがいいでしょう。
コールセンターのメリット
- マニュアルがしっかりしている
- イレギュラーな対応は上司にお願いできる
- 私語禁止の会社が多い
- 服装が比較的自由
- 電話マナーが身につく
コールセンターのデメリット
- クレーム対応部署は精神的に地獄
- 派遣が多く正社員の募集が少ない
プログラマー
プログラマーはプログラミング言語を使用して、システムやソフトウェアを作成する仕事。システムエンジニアが作った設計書を元にプログラムを組んでいくのが主な業務です。
そのため、システムエンジニアとの業務連絡以外はひたすらPCに向かっているため、コミュニケーションの機会は少ないです。
プログラマーは専門知識が必要な職種ですが、未経験可の求人も多数ありますので、開発に興味があれば素人でも飛び込めるのも魅力です。
プログラマーのメリット
- スキル次第で年収が増える
- 出勤時間が自由の会社が多い
- 転職が比較的容易
- 努力次第で独立も可能
プログラマーのデメリット
- プログラミングの知識が必要
- 残業が多い会社が多数
- 日々進歩する業種のため、向上心が不可欠
- リーダーになるとコミュ力が必要
夜間警備員
夜間警備員には、「施設入り口の守衛業務」「施設の巡回業務」「工事現場などの交通整理業務」「列車の見張り業務」があります。業務は1人または2人が多いため、人と接することはほとんどありません。
ただ、正社員の求人があるものの、給料は低い傾向にあります。
そのため、必要最低限の収入を得て、人と関わらない仕事をしたい方でないと長く勤めるのは厳しいでしょう。
また、「施設の巡回業務」はドローンによる警備に取り組んでいる会社も出始めたため、職を失うリスクがある事は覚えておきましょう。
夜間警備員のメリット
- 実質労働時間は短い
- 休憩時間で資格取得勉強ができる
- 高齢者が多く、肉体労働は少ない
夜間警備員のデメリット
- 夜に一人で怖い
- 給料が低い
- 外仕事は気候の影響が大きい
- 「列車見張り業務」は資格が必要
- 不規則な生活になる
- 新しい出会いはほぼない
長距離トラック運転手
長距離トラックの運転手は基本的に10トン前後の大型トラックを運転することになります。
運ぶものは
- 生活雑貨
- 生鮮食品
- 冷凍食品
- 鉄鋼物
- ガソリン等燃料
- 乗用車
と多岐にわたり、輸送物によってバン、平ボデー、タンクローリー、キャリアカーに分かれます。
移動距離が長く運転中は1人です。荷物を積むときと降ろすときは最低限の会話が必要ですが、業務時間の割合からすればかなり一人の時間が長い業種です。
運送業界では大型トラックの運転手の確保が難しいのが現状です。そのため、就職がしやすく、大型免許を持っていなくても支援してくれる求人も数多くあるのも特徴です。(30代、40代でもまだ若手と言われる)
長距離トラック運転手のメリット
- 一人の時間がとにかく長い
- 運転中は音楽を聴くなど自由
- 給料が高め
- 色々な地域に行くことが出来る
長距離トラック運転手のメリット
- 大型免許が必要
- フォークリフト免許が必要な会社多数
- 行程に余裕がないと寝れない
- 高齢になるとツライ
- 拘束時間が長い
- 家族との時間が少なくなる
- 高速料金が自腹の会社もある
- 多くの会社が昇給なし
通関士
通関士は『企業などの輸出入物の通関手続きの代行する仕事です。主な業務は税関に提出する書類の作成代行と申告です。
世界のグローバル化の流れを考えると、通関士の需要は今後高まると考えられます。国家公務員の中で唯一税関職員の定員が増えていることから、国も貿易の増加を見込んでいることが分かります。
通関士の業務はスピード勝負なので、業務中に無駄話する暇がありません。そのため、仕事をしっかりしていれば「仲間外れ」のような状態になりにくく、人間関係に気分を左右されることが少ないです。
ただ、専門職のため知識が少ないうちは、上司に確認するなど仕事上の会話は多くなるでしょう。
通関士のメリット
- 専門性が強いため、転職しても給料が下がりにくい
- 女性が働きやすい環境づくりに取り組んでいる
- 黙々と自分の仕事に集中できる
通関士のデメリット
- 通関士の国家資格が必要
(合格率10%前後) - 基本的な英語力が必要
- 重い荷物を持つこともあり要体力
- 企業によっては夜勤がある
【非正社員】コミュ力が求められない仕事3選

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フリーライター
フリーライターは、webサイトや雑誌の記事をフリーランスで執筆する方です。原稿料を収入源とするため、執筆依頼を受注する必要があります。
ただ、「ランサーズ」「クラウドワークス」のようなクラウドソーシングを利用して仕事を受注できるので、素人が挑戦できない業種ではありません。
ライター経験がなくても、クラウドソーシングで実績を積み、雑誌や大手メディアでの執筆の足掛かりを作ることが出来るので、記事の執筆に興味があれば選択肢の一つになるでしょう。
発注者とのやり取りや、記事によっては取材が必要なため、ある程度のコミュニケーションはありますが、基本的に一人で仕事ができます。
フリーライターのメリット
- 実力がつけば、サラリーマン以上の収入も可
- 出勤の必要がなく自由に時間をつかえる
- 時間やお金の調整能力が身につく
- 行動力が身につく
フリーライターのデメリット
- 収入が安定しない
- 全ての行動に自分で責任を負う必要がある
- 孤独を感じる
- 自分で確定申告する必要がある
個人投資家
個人投資家は、証券・為替や不動産に個人資産を投資して利益を得ている方を指します。
個人投資家になる為には、証券であれば、証券会社に口座を開設して、お金を入金して投資を始めるだけです。始めるだけならものすごく簡単。
ただ、個人投資家一本で生活していくとなると話は別です。個人投資家で食べていくには、「知識」「経験」「資金」が必要だからです。
そのため、個人投資家になることをモチベーションに、現在の会社で働いてお金を貯めながら、業務時間外に少額取引で経験を積むことが個人投資家になる近道といえるでしょう。
個人投資家のメリット
- まったく人と関わらなくてもよい
- 社会情勢に詳しくなる
- 好きな時間にはじめ、好きな時間に止められる
- ノルマや期限がない
- 資産が億越えの夢がある
個人投資家のデメリット
- 資金が必要
- 情報収集力が必要
- 手法や相場の勉強が必要
- 大きく損をすることもある
アフィリエイター
アフィリエイターとは、webサイトを運営して、ネット広告で収入を得ている人のことです。
ネット広告の発生方法は
- クリックしただけで報酬が発生する「クリック報酬型」
- ネット広告をクリックした後に実際に商品を購入・サービスに登録した時点で報酬が発生する「成果報酬型」
の2種類あります。
サイト作成経験がない人でも、ネットやTwitterに多くの情報が無料でころがっているため、やる気があればすぐにでも始められるのが特徴です。
ただ、簡単に稼げるわけではありません。どうすれば自サイトへのアクセスが増えるか?どう書けば見ている人が商品を欲しくなるか?と考え続け、トライ&エラーの繰り返しが必要になります。
アフィリエイターのメリット
- PCさえあれば初期費用がほとんどかからない
- PCがあればどこでも仕事ができる
- 商品の仕入れや在庫管理が不要
- 自分が気に入った物を紹介できる
- 報酬の限界がない
アフィリエイターのデメリット
- すぐに稼ぐのは難しい
- 稼げる補償がない
- サイト作成、ライティングなど勉強することが多い
- やる気を継続するのが難しい
- 周りに理解してもらいづらい
意外とコミュ力が必要な仕事3選

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事務職
「事務職はデータを入力していればいい」と思っている方は大間違いです。大手企業では、データ入力専門の事務員さんもいますが、普通は一つの事だけをしていればいいなんてことはありません。
一般的な事務職の仕事は
- 電話を取り次ぐ
- 資料の作成
- 商品などの受発注
- 郵送物の受け取り・仕分け・発送
- 来客対応
など多岐にわたり、細かい作業の連続です。営業職のサポート的な位置づけの場合もあり、コミュニケーション能力が高い方が重宝される傾向にあります。
ただ、経理事務の場合はデータ入力の比重が大きいので、一度仕事に慣れれば業務に関するコミュニケーションは少ないです。
あと、仕事中の私語がある程度許されている会社もあります。そういった職場では、コミュ力が低いと疎外感を感じることもあるでしょう。
工場作業員
工場作業員の中にも色々な種類があります。
- ライン作業
- 組立作業
- 検品作業
- 加工作業
基本的には黙々と作業する必要があり、コミュニケーションの機会は比較的少ないです。
しかし、まったく会話がない訳ではなく、2人1組やチームで作業することが多いので、作業の進捗報告や、周りへの気遣いなどは必要です。そのため、コミュニケーション能力がないと人間関係に悩まされることもあります。
休憩もチーム単位でとることが多いので、みんなが仲良くしてるのに自分だけポツンとしてるなんてことになるかもしれません。
ただ、シフト制の工場で毎日おなじメンバーでなければ、人間関係で苦労することが少なくなるかもしれません。
トラック運転手
毎日家に帰ることが出来る短中距離のトラック運転手の場合は、コミュニケーションの機会が多いです。
- 毎日会社の人と顔を合わせる
- 荷物を積む場所や降ろす場所の数が多い
- 荷物の積む場所や降ろす場所をルートで回る場合が多いので、毎日同じ方と顔を合わせることになる
このように長距離トラックの運転手と比べ、一日に人と会う回数が多いため、コミュニケーション能力が高いほうが上手くいく場面が必ずあります。
また、自社の商品やキャンペーン商品を売り込む必要がある会社もあり、セールスドライバーの役割を担う場合は営業職と変わらないスキルが必要になります。
コミュ力不要の仕事をするリスク

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最低限の人との関わりで成立する仕事はあります。ただ、コミュニケーションが少ない仕事を選ぶと『会社員でいる限り給料が増えることがほぼない』というリスクがあります。
夜間警備員や長距離トラックの運転手は、20代であれば普通もしくはやや高い給料かもしれません。しかし、30代40代となっても昇給がないので、周り友人に比べて低くなる可能性があります。
そのため、家庭をもって子供が成長するにつれて増えていく養育費に生活が圧迫されるかもしれません。
また、プログラマーやコールセンターの場合は、経験を重ねていくうちに責任者になることによって給料が上がります。
ただ、責任者になるということは必ずコミュニケーションが必要になってきます。「部下に興味をもって知る」ことをしないと責任者としての役割を全うすることは難しいですよね。
コミュニケーションから逃げることによって、会社員としてお金を稼ぐ可能性を逃すようなものです。
年をとっても周りにひけをとらない金額がほしいなら、個人投資家やアフィリエイターなどの一人で稼ぐスキルを身につけるか、コミュニケーション能力を得る努力が必要です。
コミュ障を克服するためにまずやること

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コミュニケーションが苦手な人の特徴は、「空気を読み過ぎる」悪く言えば「自意識過剰」というものがあります。
「この話しは相手を不快させるかも」
「私が話し始めたら場がシラケるかも」
そんなことを考えてしまい、何も話せない方が多いです。ここで大事なポイントは『自分の事ばかり考えていて、相手を見ていない』ということです。
人と会話する時に大事なのは「話を聞くこと」。自分がどう思われるか考える前に、相手の話に「共感」して「否定」しないことを心がけることから始めましょう。
相手の話を聞くことが出来るようになっても、まだ職場で孤独を感じるようなら、コチラの「職場に馴染めない時に効果的な4つ解消法」に馴染める方法と馴染めない間の対処法をまとめてますので参考にしてください。
【コミュ障に人気急上昇】給料が高くコミュニケーション不要の期間工作業員がアツい!
上記で紹介した8つの職種に加え、最近注目を集めている職種があるので最後に紹介します。
それは期間工という「工場でのお仕事」です。
期間工という名前の通り、期間限定(1年から2年)の期間従業員ですが、その期間は寮に入って住み込みで工場での作業を行います。
この期間工の仕事は、一般的な仕事と異なる部分が多いです。以下が期間工の特徴です。
- 業務内容は工場での流れ作業
- 人とのコミュニケーションが極端に少ない
- 1年〜2年間の期間限定で作業する
- 寮が完備されているケースが多く、生活コストがかからない
- 給料がとにかく高い
これ以外にも様々な特徴がありますが、やはり最大の魅力は「コミュニケーションが不要」と「給料が高い」ということです。
勤務地は限定されますが、近くに工場があれば、チェックしてみるのが良いですね。
まとめ
コミュニケーションが少ない会社員=大きく稼ぐ機会を逃す。圧倒的な仕事量や成果がないかぎり、この式を覆すのは難しいでしょう。
ただ、「自分はコミュ障だ」と思っている方は、コミュ障をどうにかしたいと考えている場合が大半です。すぐにどうにか出来なくても、1つづつチャレンジして、成功体験を積み重ねていきましょう。
コミュニケーションが少ない仕事に就いて、その少ない人との関りで練習して、自信をつけてから違う仕事にステップアップするのも考え方の一つですよね。
「給料は多くなくてもコミュニケーションがない仕事がいい」
「コミュ障を解消したい」
どちらの考え方でも本人の自由ですが、どちらかに決めてブレない強い人生を送ってる方はかっこいいですよね。