「前の職場では上手くいってたのに・・・」
「新しい職場は雰囲気がまったく違うから馴染めない」「今の職場は閉鎖的で合わない人ばかりだ」と思っていませんか?
もしかしたらあなたの言動が原因で「周りが壁」を作っているのかも。特に、初めて転職された方は、悪気なく「周りが気分を害する言動」をしていることがあります。
勇気を出して転職したのに「職場に馴染めない」のはツラいですよね。ただ、今からでも「中途採用者がやりがちな嫌われる行動」に注意すれば大丈夫。
すこし時間は必要ですが、嫌われる行動をやめただけで「いつの間にか職場に馴染んでいた」という方がたくさんいます。
これから紹介する「中途採用者がやりがちな7つの嫌われる言動」を確認して、あなたも職場の輪の中に入りましょう。
中途採用者がやりがちな7つの嫌われる言動

Alexas_Fotos / Pixabay
中途採用者は「品定め」されているようなものです。
- どのくらい仕事ができるのか?
- マナーは身につけているのか?
- どのような性格か?
このような点を見て、今後どう接するかを決めていきます。あなたも前職で同じようにチェックしてませんでしたか?
そこで大事なのが「マナー」。「周りに気を遣えるか」で第一印象を判断されることを覚えておきましょう。
中途採用で即戦力を期待されていても、「新人」で「教えてもらう立場」という謙虚な気持ちがないと、周りの気分を害することになるかもしれません。
これから、中途採用者が無意識でやっているかもしれない「周りの気分を害する行動」を紹介していきます。
年下の先輩にいきなりタメ口で話す
中途採用で入社すると、年齢は下だけど社歴は上の方が一人はいると思います。この方にはじめからタメ口で話すのは危険です。
年下の先輩は気にしなくても、周りの方が「社会人としての礼儀がなってない」と受け止めるかもしれません。あなたが「早く仲良くなりたい」からした行動でも、周りが同じように受けとってくれる訳ではありません。
謙虚さが感じられず「壁をつくる先輩」が少なからずいるでしょう。職場は1対1の関係だけでは成り立たない。チームの一員になるためにも「周りの人がどう感じるか」を意識した言動が必要になります。
友人を作るのと違い、会社の人間関係は「一気に詰めようとすると痛い目にあう」ことを覚えておきましょう。
伝達ミスが多い
新人のうちは雑務をする機会が多いです。その中でも、伝言は「ただ伝えるだけの簡単なお仕事」なので、先輩は新人に頼みやすいです。
ただ、伝言を「忘れる」「間違える」というミスはかなり心象が悪くなります。「こんな簡単なこともできないのか」と先輩は感じます。そうなると他の仕事も「失敗されるかも」と怖くて頼めません。
あなたも慣れない職場で、新しい仕事を一生懸命覚えているところで大変です。しかし「伝言を伝える」ような小さな成功の積み重ねで信頼関係は出来ていきます。
基本に立ち返り、伝言内容を「5W1H」にまとめて、メモやメールなど「文章」にして伝えることを徹底しましょう。これで「先輩の勘違いによる理不尽な注意」も減りますよ。
前職のやり方で仕事を進める
前職と同じ職種だと経験があるので、少しの説明で仕事を進められることも。しかしココに落とし穴があります。
それは、職場によって仕事の流れが違うことが多いことです。新人教育の環境が整っていない会社だと特に注意が必要。「経験者だから出来るだろう」という思いから、概要の説明だけで仕事を任されることもあります。
提出されたものが若干の違いであれば、先輩も容認してくれることもあるでしょう。しかし、それがずっと続けば「先輩にストレス」がたまり、あなたに対して「周りが見えてない」という印象を持つかもしれません。
「最初に教えてよ」と思うかもしれませんが、注意するのは勇気がいります。先輩に注意させないことも気遣いの一つですよ。
周りの仕事を観察したり、やり方が合っているか聞くようにして「自分から職場に歩み寄っていく気持ち」が中途採用者には必要です。
横柄に思われる態度をとる
前職ではOKだったが、他の会社ではやってはいけない行動があります。
たとえば
- 挨拶を一人一人にしない
- 仕事の手を止めず相手の話を聞く
- 上司と話してる途中に取引先からの電話にでる
- 役職で呼ばず「〇〇さん」と呼ぶ
- 休憩中にスマホをいじる
- 休憩中に寝る
のようなことです。前職が長ければ長いほど、あなたにとって当たり前のことになりすぎて「無意識」でやってしまいます。
しかし、新しい職場にも「その職場の当たり前」があります。「その職場の当たり前」に反したことをしばらくしていると、「横柄な人」と受け止められても仕方ありません。
周りをよく見て、社風を取り入れることが「職場に馴染む」ために必要です。
聞かれてもいないのに前職の話をする
新しい職場にいくと、「違う方法がより効率的」と感じることもあるかもしれません。しかし、入社後すぐに提案するのは得策とは言えません。
まだあなたを「どのような人か」分からない時に、前職のやり方を提案されると、気分を害する先輩もいるかもしれません。今までやってきたことが否定されたと感じるからです。
採用してくれた企業は、あなたに新しい風を社内に吹かせてほしいと採用してくれたかもしれません。しかし、人間関係が上手くいかなかったら、あなたの「発言力」がなくなるでしょう。それは企業が望むことではありませんよね。
まずは新しい職場のやり方を覚える必要があります。前職の経験を提案するのは、「相手から聞かれた」「人間関係ができた」それからでも遅くはありません。
今までの実績を自慢する
新しい職場で早く主導権を握りたい方は、過去の実績を口に出してしまう傾向にあります。過去の実績を聞いて、本心から「すごい」と思う人はわずかです。
謙遜をする文化がないと思われているアメリカでも「優秀なことをひけらかす人は嫌いだ」と思っていることが、心理実験で証明されています。それが日本なら「なおさら嫌われる」ことは間違いありません。
職場の主導権を握りたければ、最初にやることは「仕事で実績を残す」ことですよね。実績を出していれば、周りの人は自然とあなたの背中を追ってくることでしょう。
飲み会など時間外活動に参加しない
「勤務時間外に職場の人と関わりたくない」と思っている人が、年々増えていることがアンケート調査から分かっています。特に女性は飲み会を嫌う傾向が強いです。
しかし、新人のうちから勤務時間外の誘いを断ると「協調性がない」と思われることが多いです。また、先輩はあなたが「どんな人か」を知りたくて誘っていることも忘れてはいけません。
あなたが「どんな人か」が分かれば、指導方針や任せる仕事の範囲を決めることに役立つので、早く知りたいのです。職場で雑談をたくさんできる環境なら「時間外活動」の必要性も低いですが、私語をせずモクモク働く環境であれば積極的に参加して、あなたを知ってもらいましょう。
どうしても「時間外活動」が嫌であれば、人間関係が出来るまでの我慢と思って参加することをオススメします。人間関係さえできれば、徐々に参加回数を減らすのは難しくありません。
すぐに職場に馴染むために中途採用者がやるべきこと

StartupStockPhotos / Pixabay
中途採用で入社すると、すでに関係が出来上がっていて簡単に溶け込めないことも多いです。そこで、人間関係ばかりに気をとられていると、空回りする原因になってしまいます。
空回りしていると周りから「イタい人」という目で見られることでしょう。焦りは禁物です。
そこで大事なのは、中途採用でも「新人」という意識をもって謙虚な言動を心がけることですよ。年齢や今までのキャリアは忘れ『素直な気持ち』で1から実績を積み上げていくという気持ちを持ちましょう。
それでは、中途採用者がすぐ職場に馴染むためにやるべきことを紹介していきます。
まず一人話せる人をつくる
まず1人話せる人ができれば、心のよりどころになって安心しますよね。ただ、勘違いしてはいけないのが、「仕事の相談」が出来る人つくるということです。
あなたから「仕事に関係ない雑談」をすると引かれる可能性があるので「仕事の相談」というのがポイントです。仕事で分からないことを「畏縮せずに」聞ける先輩が一人できれば、あなたの業務理解度がグンと上がることになります。
仕事を任せてもらえるようになると「自分の居場所」を感じることができます。自分の居場所が見つかれば、ココロに余裕ができて周りが見えてきそうじゃありませんか?
周りが見えて、気配りができれば自然と職場に馴染むことが出来るでしょう。
「中途採用なのにそんなことも分からないのかと思われるかも」そんな気持ちから相談できずに困っているあなた。先輩も相談してもらえないと、あなたが何に困っているか分かりませんよ。
初心に戻って基本を大事にする
中途採用者は、前職のクセが抜けてないことがあります。前職ではみんなが「当たり前」にやっていたので当然ですよね。
しかし、新しい職場では「新人のあなたは異物」で、目立つ存在です。職場の人が常に注意してくれればいいですが、そんな職場は少ないのが現状です。誰だって「口うるさいやつだ」とは思われたくありませんから。
新人のあなたは、転職先の業務に関して「何も知らない」「何もできない」状態です。ただ、あいさつなど「基本的な行動」は自らできますよね。職場の方々は『社会人としての言動』に注目していると言っても過言ではないので、初心に戻って基本を大事にしましょう。
コチラの「職場に馴染めない時に効果的な4つの解消法」で、「社会人として基本的な言動」に注意することで職場に馴染む方法をまとめていますので、参考にしてください。
今の職場にこだわり過ぎないことも必要

geralt / Pixabay
どんなにあなたが努力しても「受け入れてくれない職場」は存在します。
そんな職場で神経をすり減らして『心の病気』になったら取り返しがつきません。
もし、あなたが「周りが悪くて自分は悪くない!」と全く努力をしていなかったら話は別です。しかし、「やれることはやりきった」と感じるまで努力しても、周りの人が受け入れてくれないなら、今の職場に固執せず、新しい職場を探す方がメリットは大きいです。
- せっかく雇ってくれた
- すぐ辞めると再就職が難しい
そんな思いから無理して出社している方もいるでしょう。ただ、『転職活動』と『転職』は別物です。
仕事を辞めずに『転職活動』をすることで、生活費の不安なく時間をかけて職場を探せます。そして、今の市場での「自分の価値」を知ることで、「転職」か「職場に残る」かを決めることが出来るでしょう。
もし転職できなかったとしても、「辞めたいな」という中途半端な気持ちでいるより、「今は辞められない」と覚悟を持つと、見える景色も変わってきます。
それに、「転職エージェント」を活用すれば、あなたのニーズや正確にマッチした求人を、転職サポートのプロが見つけてきてくれるので、自分でハローワークや求人雑誌から行うより、転職成功の可能性がとても高いです。
それに、転職エージェントでは、あなたの強みを活かして転職できるように様々なアドバイスを行ってくれます。時に厳しいアドバイスもあるようですが、全ては「あなたが最適な転職」をするためのアドバイスです。
もし、転職できなかったとしても、これからの人生できっとプラスになります。
私が実際に使っていた転職エージェント
転職を成功させるなら、転職情報誌やハローワークを活用するのも1つの方法ですが、やはり一番は「転職エージェント」をフル活用するのが間違いない方法です。
そこで、ここからはとりあえず私が実際に使っていた転職エージェントや実績からオススメできる転職エージェントを厳選して紹介しておくので、今の会社を辞めたい!転職したい!という方は参考にしてください。
なお、転職エージェントは「どれか1つを登録すればOK」ではありません。
より理想的な会社に転職したければ、最低でも2社以上は登録することをオススメします。
その理由は、転職エージェントごとに、非公開求人が異なるため、提案された案件の中から最適な1社を選ぶことができるからです。
正直なところ、会員登録は少し面倒ですが、PCで登録すれば3分以内で登録できますし、その手間を惜しんでしまうと、あなたの理想の職場を逃してしまう可能性もあるので、めんどくさがらずに絶対に複数社に登録しましょう。
メリットは間違いありません。ブラック企業から抜けるチャンスですよ。
では、オススメの転職エージェントを紹介します。
リクルートエージェント
必ず登録しておきたい転職エージェントは、業界最大手のリクルートエージェントです。上のバナーの通り非公開求人が圧倒的に多く、転職成功実績がダントツのNo. 1です。
大企業から中小企業まで、ほとんどの企業が、リクルートエージェントに求人案件の相談を持ってきており、転職業界で不動の人気です。
転職成功率が高いのは、単に非公開求人が多いだけではありません。実際に、相談者のお世話をするエージェントさんのスキルが高く、とにかく対応が迅速なため、転職機会を損失するリスクが皆無です。
経験値が高いエージェントさんが多いので、「転職相談」だけでも目から鱗の求人裏事情が聴けますよ。
また、同じリクルートの転職サービスである「リクナビネクスト」を活用すると、現時点の求人情報をチェックすることができます。
リクナビネクストは、求人情報を出している企業の給料相場や福利厚生・仕事内容など、スマホで簡単にチェックできます。
つまり、スキマ時間の情報収集に使えるサービスです。
「転職サイトで情報収集しながら、転職エージェントで転職相談!」
これが私の転職成功の秘訣でした。
マイナビエージェント
もし、この記事をご覧の方が、25歳以下なら第二新卒専門の転職エージェントである「マイナビジョブ20's」に登録しましょう。
このエージェントは、利用者を20代(第二新卒)に絞り込んでいるため、とにかく20代の方へのサービスが手厚過ぎます。
非公開求人が多いのはもちろんのこと、転職を考える20代が気になる「転職先の会社風土」や「キャリアアップの可能性」「面接対策」や「エントリーシートの書き方」など、幅広くアドバイスしてくれます。
20代とは言うものの、基本的には25歳前後が理想ですので、年齢が合致するなら、ぜひ登録しましょう。
もし、年齢が30歳以上なら、年齢制限がない「マイナビエージェント」を利用しましょう。業界第2位です。
ワークポート
SEやプログラマーなどIT業界に勤めている方が転職を希望するなら、IT業界の転職に特化したワークポートがイチオシです。
転職が多いIT系ならではの転職事情に詳しく、相談者のニーズに寄り添った転職サポートが受けられます。
結局、IT業界は企業風土で決まります。
ブラック企業もあれば、働きやすい職場も多々存在します。
外からの人間は分からなくても、企業とのパイプがあるエージェントなら、その企業風土を理解しており、それが「ブラック企業に勤めないためのアドバイス」に繋がります。
デメリットは、東京と大阪、福岡のみのサポートであることです。IT系にはかなりオススメなので首都圏や関西圏にお勤めの方は、ぜひ登録しましょう。
なお、その他の地域にお住まいで、どうしても利用したい方は電話面談でサポートしてくれるので、電話でもよければ登録しましょう。
まとめ
中途採用者は「自分は新人なんだ」という気持ちがないと、職場の人に嫌われる可能性が高くなります。今までの職場では当たり前だったことが、嫌われる原因になってしまうのは戸惑うかもしれません。
しかし、『仕事を頑張る』この気持ちを前面に出していけば、改善されていくでしょう。今までの経験からくる「判断基準」を変えるのは、少し時間はかかりますが、周りに合わせる意識を持てば必ずできます。
「職場全体で同じ課題に取り組んでいる」と実感できるまで頑張れば、あなたも職場に「居場所」を感じることが出来ますよ。
頼りにされる存在になって、あなたが理想の職場に変えていきましょう。