「孤独が辛いけど辞められない」
「辞めます」と言い出すのは勇気が必要ですよね。「転職できなかったらどうしよう」「もっと辛い会社に転職してしまうかも」など不安は尽きません。
ただ、やるべきことをやっても認められなければ、前向きに会社を辞める勇気を持てます。逆を言えば『決心できない』から、嫌なことをクローズアップして、不安感から後ろ向きなことばかり考えてしまいます。
ストレスを感じていると、「冷静に物事を分解して考える」ことができなくなる方が多いです。辛いことを漠然と一塊として考えると、実は解決策があるのに「気付けない」なんてことになりかねません。
1つ1つ分解して考えて、『解決策』や『辞める決断』を下す判断材料にしていきましょう。
今辞めて後悔しないか考える

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辞める勇気が持てない方は「いつか状況が変わる」「解決策があるはず」「お金の不安」「転職活動の不安」などの思いを持っています。
ただ、人間は得するより、損することに敏感な生き物です。そのため、不安などマイナス感情に反応しやすく、プラスに転じるかもしれない行動を恐れてしまいます。
そこでまずやるべきなのが「後悔しないか考える」こと。あなたにとってマイナスになる理由を減らすことで『決断』に近づくことが出来ます。
馴染めない理由を掘り下る
「職場に馴染めない」と感じているあなたに一番必要なのは、1つ1つ分解して掘り下げて書き出してみることです。
職場の1人1人の言動を書き出してみましょう。
- あなたに対しての言動
(挨拶に対しての反応、仕事の話の仕方など) - 周りの人に対しての言動
(雑談の内容、雑談の頻度、誰と仲がいいかなど) - 仕事のスキル
(任されている仕事内容、成績など) - 職場への貢献度
(雑用をしているか、周りに目を配っているかなど)
これらのことを書き出してみることで、職場の人へのイメージが明確になります。その後にあなた自身の言動を書き出してみます。
職場の人とあなたの言動を比べることで、あなたに足りないものがはっきり分かれば、あとは一つづつ改善していくだけです。
頭の中で考えるだけだと「しっかり比較する」ことが難しいので、必ず書き出すようにしてください。
あなたに改善する言動がなければ、「現状を変えがたい」ので辞める決断の判断材料にしましょう。
働き始めて1年以上たっている
「職場になじめない」と相談する方の多くが、働き始めてから1年以内です。ただ、「いつの間にか職場に馴染めた」と感じた方は1年以上経ってからが多いことを知っておきましょう。
離職率が高い職場や、人数が多い職場では「新入社員を様子見」することがほとんどです。「長く続くのか」「仕事はできるのか」という目で見られて、警戒されていると言えるかもしれません。
まだ入社して1年以内であれば「チェックの途中」です。あなたがやる気を見せ続ければ、「いつの間にか職場に馴染めた」と感じる日がくるでしょう。
しかし、入社1年以上経ち、仕事を覚え、やる気を見せているのに馴染めないようであれば「閉鎖的な人間関係の会社」である可能性が高いです。
その場合は、ストレスで精神がおかしくなる前に転職を考えたほうがいいでしょう。
会社にいるリスクと転職のリスクを比較する
辞める勇気を持てない方が、最も心配しているのが「転職のリスク」だと思います。ただ、孤立している会社に勤務し続けるリスクも考える必要があります。
孤立している会社に居続けるリスクは
- 上司から正当な評価を得られない
- 自分の思い通りに仕事ができない
- うつ病など精神疾患にかかる可能性
- 視野が狭くなる
- モチベーションが保てない
- 会社を辞めにくくなる
などがあります。将来は専業主婦(夫)になると決めている方には、リスクと感じないこともあるでしょう。しかし、この先もずっと働き続けていく方にとって「孤立職場で働き続けること」は大きなリスクになります。
孤独に負けないで仕事にまい進できるタイプでなければ、転職のリスクの方が小さいかもしれません。
転職のリスクは
- すぐに転職先がみつからない可能性
- また孤立するかもしれない
- 給料が下がるかもしれない
- ブラック企業に転職してしまう可能性
などがあります。ただ、在職中に転職エージェントを利用して転職活動をすることでリスクを減らせることでもあります。
会社にいるリスクと転職のリスクを比較することで、今後どうするかの決断に役立ててください。
【孤独が辛いなら辞めるべき会社】3つの条件

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給料が上がる見込みがない
給料が低いことは、各種アンケート調査の退職理由のナンバーワンの常連です。休日のリフレッシュや、スキルアップのための自分への投資もままならない給料では「会社の奴隷」のようなものです。
また、給料が上がらないことによって
20代のうちはいいが、30代40代と年齢を重ねるにつれ将来設計ができなくなる。
というリスクがあります。結婚して子供を作り家庭を築きたいと思っても、給与の面で一歩踏み出せない人は多くいます。
そうならない為にも、必要なスキルを身につけたら1日でも早く転職活動をしたほうがいいでしょう。
自分のキャリアに繋がらない
終身雇用が崩壊し大きな企業も倒産してしまう現代では、「別の会社でも通用するスキル」を磨けない職場は辞めるべきといえます。
あなたが担当している業務は「単純作業」「誰がやっても同じ」ではありませんか?もしそうであれば、人工知能に取って代わられたり、業績不振によるリストラの危険性があります。
プライベートの時間に資格を取得するなど、自分のスキルアップを考えた行動をしていればいいですが、そういった努力が難しいのであれば、別の会社でも役立つ業務に就ける転職先を探したほうがいいでしょう。
歳をとればとるほど転職に不利になっていきます。今の孤立している職場があなたのキャリアに繋がらないのであれば、転職活動をしないことでチャンスを少しづつ捨てることになってしまいますよ。
社会の役に立っていると思えない
会社に長く勤めるために必要な条件として、「やりがい」が上位に挙げられます。孤立している職場では、社内での評価によって「やりがい」を感じるのは難しいですよね。
ただ、「自分の仕事は社会の役に立っている」と感じている人は、孤独によるストレスに「やりがい」が勝って、長く勤められる傾向にあります。
居心地のよくない職場で、同業他社の商品やサービスのほうが優れていると感じていたらモチベーションが上がるはずがありません。
モチベーションが上がらなければ職場で認められるのは難しい。この悪循環に陥ってしまうと、「うつ病」になるという最悪のケースが考えられます。
自分を守るためにも、やりがいが感じられない職場なら転職を考えましょう。
馴染めない理由が自分だと感じたら

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上で紹介した「馴染めない理由を掘り下げる」をした結果、自分に改善すべき点があると感じた方は、これから紹介する方法をやってみてください。
安易に転職を決断するより、自分にできることを知ってチャレンジする習慣をつくりましょう。もし、馴染めなくて退職したとしても、チャレンジする習慣は必ずあなたを助けてくれます。
新しいことに挑戦している人を見捨てるような、ダメな会社ばかりに就職してしまうはずありません。必ずあなたを見てくれる人があらわれます。
うまくやっている人を観察する
職場には「周りの人に信頼されている」そんな人が1人はいるはずです。そのうまくやっている人を観察して真似るのが、職場に馴染む近道です。
例えば
- 話している内容
- 話しかけるタイミング
- 休憩の取り方
- 仕事への取り組み方
- どんな気配りをしているか
このようなことを観察します。特に、あなたが一番苦手な人とどう接しているかに注目してみましょう。観察していると、あなたには出来ていないが、やろうと思えばすぐにできることがあるはずです。
たくさんやるべきことが見つかっても、まずは1つに決めることがポイントです。あれもこれもと中途半端に手を出すと、かえって評価を下げることもあるからです。
まずは1つづつ。あなたが身についたと思えるまで挑戦して、ゆっくりでもいいので出来ることを増やしていきましょう。
相談相手を1人みつける
仕事のことを相談できる人が1人でもいると、劇的に効率が上がります。職場で馴染むために最も必要なことは『会社の戦力になる』ことなので、
仕事の効率を上げる=職場に馴染む
と言えるでしょう。
手っ取り早く相談相手を見つけたいときは、自慢好きな人を選ぶことをオススメします。自慢好きな人は褒められることで承認欲求を満たしているので、褒めてくれる人に好感を覚えます。
コツとしては、最初は「一言で答えられる簡単な質問」をすることです。教えてもらったら「○○さんありがとうございます。さすがです。」や「○○さんありがとうございます。何でも知ってますね。」と感謝と褒める言葉を伝えることで、承認欲求を満たしていきましょう。
最後に「また分からないことがあったら相談させてください。」と言っておけば完璧です。時間をおいて2,3度簡単な質問を繰り返せば、いつの間にか「○○さんの弟子」になっているかもしれません。
基本を大事にする
挨拶や話し方など基本的なことに問題があると感じたら、何よりも先に改善していきましょう。
社会人としての振る舞いは、誰もが注目するポイントです。基本ができていないと「長く続かないだろう」「不快に感じる」という印象を持たれても仕方ありません。
「長く続かない人とわざわざ話す必要はない」と思う人は多いので、あなたの孤立につながります。ただ、基本的な行動は、「意識するだけで改善が簡単」なのが特徴です。
転職しても、基本ができてないとまた孤立する可能性があるので、コチラの「職場に馴染めない時に効果的な4つ解消法」で馴染むための基本的な言動をチェックしてみてください。
満足できる転職に必要なこと

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転職を決断するのは勇気が必要ですよね。「お金」「すぐ見つかるか」「雰囲気のいい会社か」「待遇はいいか」など不安は考えれば考えるだけ出てきます。
しかし、『準備」して転職活動をすれば、リスクを少なくすることが出来ます。満足できる転職に必要なことは『しっかり準備する』ことです。
転職して後悔している人の多くは、準備不足が原因。「前の会社のほうがマシだった」「転職先がなかなか見つからなかったから、今の職場も辛いけど辞められない」なんてことになりたくないですよね。
コチラの「【孤立職場からの転職方法】理想の転職に必要な今すぐやる3つのこと」に、「どんな準備をして転職活動に望むべきか」をまとめてますので参考にしてください。
まとめ
会社の人を第一印象で判断していませんでしたか?一度「嫌な人」という印象を持つと、相手の嫌な部分が目立ってしまいます。本当は良いところもたくさんあるのに見えなくなることも。
それは相手も同じです。お互いが嫌な部分だけを見て、心に壁を作っていたら、いつまでたっても職場に馴染むことはできませんよね。
しっかり相手を見て、自分を振り返って直すべきことは改善していきましょう。
給与など待遇に不満がなければ安易に辞めないでください。満足いく給与がもらないストレスは、自分の努力だけで改善するのは厳しいことですから。
転職は最終手段。どんなに努力しても報われない職場なら、辞める勇気を持てますよね。