こんにちは、篠崎(しのざき)です。
信頼していた上司との些細なやりとりによって人間関係が悪化。
その結果繰り返された強制労働という名の「パワハラ」。
毎月最低100時間の無報酬労働の日々。
まるで絵に描いたようなブラック企業で私は育ちました。(詳しいプロフィールはこちら)
「つらい」という表現だけで片付けられない状態が続き、精神的にもおかしくなりそうだった私。
ただ、私は辞めませんでした。
辞めずに乗り切ることができたのです。
今思うと、辛い職場を耐える、克服するのは「考え方次第」の部分が大きいのかなと感じます。
もちろん、身に危険を感じるならすぐに逃げるべきです。
逃げるのは簡単。退職届を郵送するか退職代行にでも頼めばいい。
でもその前に、逃げる前に、「辛い職場を克服する方法」を実践してからでも遅くないと私は思います。
あなたに合うか分かりませんが、少なくとも私には効果的だった方法をこの記事で紹介します。
ぜひご覧ください。
(この記事をご覧いただき、ご質問等があればコメント欄よりお問い合わせください。全て匿名で送信できます。)
知識を手に入れる
つらい職場を耐えるためにまず必要なものは、正しい知識です。
当たり前ですが、人は自分が知っていることの中でしか物事を考えたり、判断することができません。
つらい職場にいても、どうするべきか知識がなければ何もできないのです。
まずは知るべき知識を取得しましょう。
現状を知る
正しい知識は自分の現状を知ることから始まります。
自分が恵まれた環境にいるのか、劣悪な環境にいるのか、どんな状況でどんな生活をしているのか自分に目を向けてみましょう。
自分では普通だと思っている環境でも、実は非常に劣悪な環境でつらい思いをしている人もいます。
例えば、新卒で入った会社がブラック企業の場合。
初めての会社なのでブラック企業なのか、ホワイト企業なのか判断基準がありません。
まさしく僕がこの状況でしたが、自分の環境を基準としてしまうため、劣悪な環境であることに気が付かない場合があります。
または、現状がつらいと思っている人でも、恵まれた環境にいる人もいます。
誰でも外の世界や、他人に目を向けがちです。
隣の芝生は青く見える、というように他の人が羨ましく見えるのは世の常です。
客観的に自分を見つめて、自分が世の中で恵まれているのか、つらい立場を強いられているのかを知りましょう。
現状によってやるべきこと、考え方も大きく変わってきます。
世の中の動きやトレンドを知る
世の中の動きやトレンドは抑えなければいけません。
時代というと大げさですが、世の中は刻一刻と変わっています。
最近だと、「働き方改革」や「副業推進」など会社での働き方も変わってきています。
また、就職事情も売り手市場(転職者が選びやすい)、買い手市場(会社側が選びやすい)とコロコロ変わります。
今、世の中がどういう状況にあるのかを知らないと、どう動くべきかも分からなくなってしまいます。
買い手市場の時に厳しい条件で転職活動を始めても厳しいですよね。
広く、世の中を見ておきましょう。
仕事の全体像を知る
自分が働いている職場での仕事の全体像は見えているでしょうか。
目の前の自分の仕事だけを見て、「つらい」「大変」「厳しい」と言っても、仕事全体から見たら「当たり前なこと」かもしれません。
例えば、「朝9時に会社にいくのがつらい」と言っても、どこの会社もそのくらいは「当たり前」だし、我慢するというほどのものではありません。
きっと、もっと朝が遅い会社に転職しても同じレベルの大変なことはたくさんあります。
反対に、「残業100時間がつらい」という場合。
同じ会社で同じだけ働いている人はどれくらいいるでしょうか。
「残業100時間」は異常で、通常、そこまで残業が多い人は少ないはずです。
まずは会社全体を見て、自分がどのような立場にいるのか確認しましょう。
自分の価値を知る
自分の立場は、会社の中だけでなく社会全体の中でも見る必要があります。
それが、自分の価値を知ることです。
社会が自分にどれだけ価値を見出しているか。
ひとつの基準となるのが年収ですよね。
どれだけ今の職場がつらくても、会社からは価値以上の給料を貰っているかもしれません。
将来性への先行投資を受けていれば、周りの人より大変な仕事でも多少は我慢が必要ですよね。
反対に、自分の価値を低く見られていれば対策をする必要もあります。
世の中における自分の価値を知ることで、今のつらい職場の理由も明確になります。
自分の価値は、周りの友人と比べたり、統計から見ることができますが、転職サービスなどを使って知ることもできます。
ノウハウを手に入れる
正しい知識を手に入れたら、続いて何をどうするべきかというと、ノウハウを手に入れます。
知識があっても、具体的に何をするべきか知らなければ動けず、何も変わらないからですね。
メンタルコントロールを手に入れる
働くうえで、メンタルコントロールは重要です。
メンタルは目に見えないし、簡単に変えることもできないので具体的に考えることは少ないですよね。
でも、人間の体はメンタルで大きく変わります。
気分が落ち込むだけでも、集中力が下がったり、食欲がなくなったり・・・
実は大きな影響をもたらすのが、メンタルです。
そして、メンタルはある程度コントロールすることができます。
気分がよくなったり、落ち込んだりするのも実は、理由があります。
何もないのに急にうれしくなったり、落ち込んだりしませんよね。
何かしら理由があって、メンタルに変化があるはずです。
メンタルに変化がある理由を知って、コントロールできるようになれば、落ち込むことも減らせたり、すぐに立ち直れるようになります。
つらい職場で長く働いていく必要があるなら、メンタルコントロールは必須です。
成長マインドを手に入れる
成長マインドとは、「自分は変わることができる」という考え方です。
世の中には、自分が変われることを知らない人も多いです。
成長マインドを持っている人は、自分は変われることを知っているため自分の弱みを改善することができます。
反対に、成長マインドを持っていない人は、自分は変われないと思い込んでいるので他人に依存し続けます。
自分を変えられる人と、他人に依存する人。
どちらが、社会人として幸せになれるか明白ですよね。
人付き合いに慣れる
職場の悩みはほとんどが「人間関係」が原因です。
人間関係を簡単に言ってしまうと、人付き合いです。
人付き合いの正しいやり方を知れば、無闇に人間関係で悩むこともありません。
社会で、それもサラリーマンとして会社に所属して生活していくなら、人付き合いは避けて通れません。
例え、仕事が多少できなくても人付き合いがうまい人は、会社でもうまくやっていけます。
逆に仕事はすごくできても、人付き合いが下手だと会社でも居場所はなくなり、人生も色あせたものになります。
人付き合いには、出来る限り早く慣れることをおすすめします。
仕事ができるようになる
つらい職場を克服するためには、早く仕事ができるようになるのことも重要です。
やはり仕事ができるようになるには、ある程度の期間は働く必要があります。
少しだけ働いただけで、仕事や会社の全体を知った気になって判断するのは「早とちり」です。
自分が何もできない状態で、仕事や職場がつらく感じるのは当然です。
世の中、優しい人ばかりではありませんし、それぞれ自分のことで精一杯です。
仕事ができない新人に優しくする余裕がないので、新人にとってはつらい場所になってしまうのは仕方がありません。
今を耐えて、仕事がある程度できるようになってからもう一度見直すと、実は今の状況が恵まれていることに気がつくかもしれません。
どうしたいのかゴールを決める
仕事や人間関係だけに限らず、何かを成そうとした時に重要なことはゴールを決めることです。
ゴールがなければ、いつ、どこに、どうやって進んでいいか分かりませんよね。
まっすぐ、目指す場所に行くためにゴールを決めましょう。
ゴールを決める
ゴールは人によって様々です。
つらい職場を耐える方法を例に挙げても、原因となる人を排除したり、職場から逃げたり、知識やノウハウを手に入れる方法があります。
自分にとってのゴールがどこなのか明確にして、ゴールに向かった行動をすることが必要です。
ゴールの決め方はまずは主観的にどうなりたいかを考えます。
その次に、客観的にどうあるべきかを考えてみます。
完璧は求めず、主観と客観をバランス良く捉えて自分のゴールを決めていきます。
課題を最小化する
ゴールが決まったら、現状の問題点を整理します。
整理の仕方は、思いつく課題をどんどん具体的に考えていって、最小化します。
上司のパワハラがつらいなら、いつどこでどんなパワハラを受けるのか、原因は何か、誰からされるのか、と細かく考えていきます。
これ以上課題を小さくできないところまで考えると、具体的な課題を捉えることができます。
自分が抱える課題が何か、知らないで解決することはできません。
課題が見えれば、自ずと解決策も見えてきます。
PDCAを回す
解決策が見えたらあとはやるだけ・・・というわけにはいきません。
そんな簡単に解決できれば誰も悩みませんよね。
問題を解決するには、PDCAを回す必要があります。
計画(Plan)→ 実行(Do)→ 確認(Check)→改善(Action)
を繰り返していくことで、解決を目指します。
まずは仮設を立てて、仮設を元に計画を作ります。
計画ができれば、実際に実行してみて結果を確認、改善を図って解決に向かっていきます。
何事も裏技を求めず、コツコツ積み重ねることが必要なんです。
ゴールから逆算して考えて行動する
具体的に例を元に、考え方をお伝えします。
基本的な内容は、ゴールを決めて、課題を最小化して、PDCAを回していきます。
給料が低い場合の例
給料が低いことが悩みの場合を例にします。
まずはゴールを決めます。
ゴールは人によって異なりますが、今回は給料を上げることをゴールとします。
次に課題を最小化していきます。
給料が低いのは何が原因か。
年齢、役職、仕事内容、業界、実績、コネなどが上げられます。
例えば、実績が足りないことが要因だとすると、実績を上げる方法を考えます。
実績を上げるためには、例えば営業であればアポイント数が足りなければ、アポイント数を増やす計画を立てます。
電話の回数を増やしたり、トークスクリプトを考えたり。
そして、どんどん実行して、結果を確認し、改善を図っていくことで給料を上げていきます。
人間関係がつらい場合の例
人間関係がつらい場合も同様に考えます。
ゴールを快適に仕事をすること、とします。
課題の最小化としては、なぜ今は快適に仕事ができないのかを考えます。
例えば上司が怒鳴る、パワハラする、えこひいきする、などがあります。
仮に、怒鳴ることを例とします。
怒鳴られないようにするためにどうすべきか、計画を考えます。
ミスをした際によく怒鳴られるなら、ミスしないように見直しを3回する、こまめに報告する、ミスしたことをメモして覚える、などの解決策が挙げられます。
あとは計画したことを実行し、結果を確認、改善していくことで怒鳴られずに快適に仕事ができる環境を手に入れられます。
まとめ
つらい職場を耐える、克服するためには「考え方」の部分が多いです。
まずは正しい知識やノウハウを知って、つらい職場を耐えるための考え方を身に着けましょう。
まずは知ることがから始めます。
続いて、ノウハウを手に入れます。
正しい知識・ノウハウを手に入れたら、ゴールを決めてPDCAを回して解決に近づいていきます。
悲しいかな、悩みを簡単に解決できることは少ないです。
多くの場合が、コツコツ積み重ねてゴールに向かっていきます。
つらい職場で大変な思いをしている人も、少しずつ快適な職場を手に入れましょう。